2016年10月31日月曜日

[火曜討論会2016] Nature Podcast(2015/11/5) The environment down under

Nature Podcast(2015/11/5) The environment down under
元論文(http://www.nature.com/nature/journal/v527/n7576/full/nature16065.html)
担当:田河
参加者:8名

概要:
オーストラリアの未来における、環境の持続可能性と経済の発展可能性を幾つもの要素を用いてシナリオを作成し、それをシミュレーションして予想

モデリングには何を入れたか
9つのモデルを作ってそれを統合した
3つは世界動向(global scene)をプロットし、他の6つは農業による土地利用や電気生産、生物学的多様性や経済をまとめたもので、2050年までシミュレーションした。
どのシナリオにおいても経済的な成長は見られたが、変化の仕方には少し違いがあった
結果的にほとんどの場合で収益面は大きく増加する。
環境負荷において、多くの場合いくつかの項目が負荷2倍になってしまったが、環境への影響が0を下回る(好転する)ものも見られた。
シナリオによってどのように好転するかが変わるが、これによって正しい技術を利用していけば、環境に対する負荷と環境へのダメージは切り離すことができることがわかった。

この研究によって違った未来を創生するための選択肢を提供する手助けができると良い。


議題:計算機による未来予測の信頼性とその影響力


  • どの程度信じて行動をすればよいか?
  • 信頼性と影響力を表にするとどうなるか
    • 影響小信頼大→電車の混雑度
    • 影響大信頼小→地震予測
    • 影響大信頼大→明日の天気、台風進路
    • 桜開花なんかはひとによって影響力が変わる
  • 信頼性と影響力を決める要素
    • 信頼性の要素
      • 予想対象機関
      • 過去のデータ
      • 系の複雑さ
    • 影響力
      • 行動を起こす上でのコストと起こさないリスク
      • どれくらいの人が予測を見るか
  • 予測対象によっては信頼性が変動することがある
    • 株など
まとめ
信頼性と影響力は必ずしも相関関係になるものではなく、信頼性が高ければ高いほど影響力も大きくなるとは限らない。また受け取る人によっても影響力というものは変わることが興味深かった。また予測内容そのものが影響力を持つことで結果として本来の予測とは違った未来になってしまうことも考えられるという事例もあるということがわかった。















 


 

2016年10月24日月曜日

[火曜討論会2016] Nature Podcast(2015/10/29) Bipolar stem cells

担当:佐藤(広)
参加者:8名


音源:
http://www.nature.com/nature/podcast/index-2015-10-29.html


元論文:
Differential responses to lithium in hyperexcitable neurons from patients with bipolar disorder
http://www.nature.com/nature/journal/v527/n7576/full/nature15526.html


概要:
双極性障害の皮膚からIPS細胞を作成し, 海馬の神経細胞に誘導.
双極性障害患者由来のニューロンにおいて過剰な活動電位の発火を観察.
リチウムの治療に反応のあった患者由来のニューロンにリチウムを投与すると選択的に回復.

議題:
精神疾患を予防するには

■ 精神疾患の原因
・ [環境]トラウマ(小さい頃)
・ [環境]人間関係(社会的ストレス)
・ [環境/遺伝?]コンプレックス
・ [遺伝?] 性格
 → 社会的ストレスなら予防できる?

■ 予防法① … ストレスを溜めない
・ ストレスが溜まったら逃げる
・ ストレスを発散する手段を持つ
・ 考え方を変えてストレスが溜まらないようにする

■ 予防法② … 自分の状態を把握する (⇛ ストレスの定量化)
・ 血圧
・ 心拍数
・ お酒の量
・ 食欲
・ メールの量
・ 睡眠の質
・ 日記をつける

まとめ:
 精神疾患予防として, ①ストレスを貯めない方法, ②ストレスの定量化について議論した.