2017年7月6日木曜日

大学生物学の教科書 10章 ウイルスと原核生物の遺伝学

担当:甲斐
参加者:5名


概要
10.1 どんなウイルスであっても、自己のみでは増殖できないため、(動物、植物、菌類、原生生物、原核生物といった)宿主の細胞内で増殖する。
10.2 ファージは溶菌サイクルと溶原サイクルを持つ。ファージにはcIとCroの2種類のタンパク質を用いて宿主内の状態を感知する機構があり、それにより2つのサイクルを使い分ける。
10.3 原核生物は無性生殖的だが自己の遺伝子の組み替えを行う方法を幾つか持っている。原核生物の組み替えは、他の細胞由来のDNA断片とゲノムとの間で起こる
10.4 原核生物は温度変化や栄養不足といった脅威に対して遺伝子を交換するだけでなく、遺伝子発現を調節して対処する。
10.5 原核生物のゲノムが解読されることで多くの知見が得られた。これより、機能ゲノム楽や比較ゲノム学といった学問が発展した。

議題
ウイルスは生物ではないのか?

「生物」という言葉にウイルスが含まれるのは一般的ではない
→ウイルスを含むとするとどのような定義にすれば良いか?
・ある個体に対し生死の判別がつく
→生死の定義が難しい
・呼吸をしてエネルギーを生産しているか否か
・エネルギーを生産する機構があるか
・DNAを持っている
→DNAやRNAといった遺伝情報を蓄える機構を持っているか否か

まとめ
生物に関してDNAやRNAといった遺伝情報を蓄える機構を持っているか否かで定義すればウイルスまで含むことができると思われる。この定義に関してはまだまだ考察の余地がある。