2018年1月30日火曜日

Nature Podcast (2016/05/05) Hungry minds

担当:栗本
参加者:7名

[概要]
 ヒトは他の類人猿と比較して、比較的大きな脳と珍しい生活史を持っている。今回、ヒト系統は長寿や脳の大きさを犠牲にすることなく、代謝の促進という進化をしているのではないかと仮定し、ヒト、チンパンジー、ボノボ、ゴリラ、オランウータンにおけるエネルギー消費(TEE)の値を計測した。結果として、ヒトは他の哺乳類に比べてTEEが多く、エネルギー配分と代謝率の増加はヒトにおいて極めて重要な進化であったと考えられる。

[議論点]
 脳は今の状態が最適か?
  →そうでない場合、どこが変化するのか?

脳の大きさとエネルギー消費の関係
ヒト      大きさ:中、エネルギー:大
チンパンジー  大きさ:中、エネルギー:中
オランウータン 大きさ:中、エネルギー:小
ゴリラ     大きさ:大、エネルギー:中
→ ヒト系統の中ではヒトがエネルギー消費率最大


エネルギー消費率が上がると、頭をもっと使えるのでは?
(普段から使っていれば、エネルギー消費率と関係なく使えるのでは?)
その変わり早く死ぬ可能性があるかも?

[まとめ]
 現状が最適かどうかは、今回のように現状を他の霊長類などと比べることも重要だと考えられるが、長い年月でヒトの進化の歴史を見たときに、今でもどんどんエネルギー消費率が上がっているのか、もう一定となっているのか、逆にエネルギー消費率が下がっているのかを調べた結果があるとはっきりするのではないかと考えられる。

2018年1月23日火曜日

Nature Podcast(2016/05/12) Zika link confirmed

担当 : 甲斐
参加者 : 7人

概要
2007年に、Aedes aegyptiの蚊によって誘発されたZIKVは、ミクロネシアのヤップ島で初めての流行を引き起こした。2013年には、ZIKVはブラジルに達し、後に南米および中米の他の国にも広がっているブラジルでは、ウイルスは小頭ならびにギラン・バレー症候群などの他の重篤な神経疾患を含む先天性奇形と関連付けられた臨床的な証拠があるにもかかわらず、ブラジルのZIKV(ZIKV BR)株が先天異常を引き起こすことを示す直接的な実験的証拠は存在しない。研究で、ZIKV BRが胎児に感染し、マウスにおいて小頭症の兆候を含む子宮内発育制限を引き起こすこと、ウイルスはヒト皮質前駆細胞に感染し、細胞死の増加をもたらすこと、ヒト脳オルガノイドの感染が、増殖領域の減少および皮質層の破壊をもたらすことが分かった。

議論点
感染症が流行し始める国の特徴

データと理屈の2方向から考える。

・データ
感染症の発祥地
swine flu (メキシコ)
エボラ出血熱 (スーダン及びコンゴ)
鳥インフルエンザ(H5N1) (香港)

・理屈
寒い場所では病気を媒介する生物が少ない
→病気が拡大しないため有名にならない可能性
→ジャングルなど生物の多い場所で流行するのではないか
自然宿主の多さも関係している可能性

ヒトに感染する場合ある程度ヒトに近い生物が多いのではないか
蚊の媒介する病気の多さ
→ヒトからヒトへの感染が容易な環境

まとめ
今回の議論をもとに考えると、感染症が流行し始める国の特徴としては、生物の多さ及び自然宿主の多さがあげられる。また、ヒトからヒトへの感染が容易である(ヒトの出入りの多さや接触の多さ)環境が条件ではないかと考えられる。