[議題]細胞膜自体の機械的強度を高めるのではなく、皮層の細胞骨格によって機械的強度を高めたのはなぜか
[結論]細胞膜と細胞骨格には違う役割・特徴があり、細胞膜の機械的強度で足りない分を細胞骨格で補強している
[議題]細胞膜自体の機械的強度を高めるのではなく、皮層の細胞骨格によって機械的強度を高めたのはなぜか
[結論]細胞膜と細胞骨格には違う役割・特徴があり、細胞膜の機械的強度で足りない分を細胞骨格で補強している
議題:コレステロールが脂質と比べて迅速にフリップフロップを行える理由(p.570, 6行目)
結論:仕組みとしては頭尾の極性の小ささによりフリップフロップは脂質よりも容易であること,目的としては脂質二重層内外の制御の多様性を大きくすることからコレステロールが脂質と比べて迅速にフリップフロップを行える.詳細は以下.
仕組みの側面:コレステロールの頭部が比較的小さいことで頭尾の極性が小さくなり,フリップフロップが容易になるため.
目的の側面:(逆説的ではあるが)脂質二重層の内外において脂質は不均一に分布することに対して,コレステロールは均一に分布することで,多様な制御を実現できるため.
担当者:久保(参加者5名)
議論点:GFPを利用して蛍光を発する生物を生み出すことは可能か
結論:蛍光を発する生物を作ることは可能である。
(生物の大きさや蛍光を発する範囲については議論がまとまらなかった)
担当者:久保(参加者6名)
議論点:RNAの塩基配列の解読をなぜ一度cDNAに変換してから行うのか(理由)
結論:・DNAの方が安定で使いやすいから
・DNAを扱う酵素が多くあるので結果としてツールが増えていたから
議題:雑種細胞の作出における“細胞の融合”によって得られる機能に選択性はあるのか。(p.444)
結論:選択性はない。なぜならば、雑種細胞の作出における細胞の融合によって得られる機能は確率的な“減数分裂による多様性の構築”により支配されているため。
議題
単一対立遺伝子発現の選択が発生の遅い段階で行われることにメリットやデメリットはあるか
結論
メリット:
疾患リスクの低下
デメリット:
片方の遺伝子が不活性状態になる前に両方発現し、ドミナントネガティブ作用を起こす可能性がある
議題:RNAの転写調節においてリボスイッチが調整タンパクを使わないことで被るデメリットはないのか
主な内容:調整タンパクを利用するメリット、リボスイッチを利用するメリットをメインに議論を進めた。また、議論の観点としてリボスイッチのフィードバックは負に限られるかという点についても検討した。
議題:転写調節因子としてあまり安定ではないホモ二量体やヘテロ二量体を用いたのはなぜか。
結論:溶液内でほとんど単量体にすることで移動性を高めゲノム内情報量を節約し、その組み合わせの二量体を転写因子にすることで特異性・親和性が上がりシス配列占有率の制御も容易になるから。
担当者:冨樫
議題:3'→5'伸長するポリメラーゼはなぜ生まれなかったのか
結論:DNAの5'末端で伸長反応を行う場合、ヌクレオチドを間違えて付加した場合に修復反応を行うと裸の5’末端が生じてしまい、DNA合成が続けられなくなってしまう。
1. どういった環境因子ががんを引き起こすのか
・環境因子: 薬物によるもの,人種,生活習慣
・遺伝因子 < 環境因子
・データの少なさによるものなのか,倫理的な理由なのか
・がん発生率への環境の影響(p1128 fig20-37)
・変異原物質,摂食量,ホルモン,刺激,感染,組織損傷
2.なぜ環境因子の方ががん発生率への影響が大きいのか
・実際にデータとして,クラスタリングできるから
・環境に適応できない遺伝因子(?)
・時間経過による変化ががんを引き起こす
・ゲノムは可読,定量化できる
・個人によるもの
・マウスなどで検証可能
環境因子
・正確にモニターできない,要素が多すぎる
・比較実験しづらい(再現性が低い)
・変化する,不安定
4.環境因子はどうしたらモニターできるのか
・運動量(GPS),睡眠量,摂食量,体重
・気温,湿度
・ヒトとの接触(精神面,感染症)
・腸内細菌,便の解析
・光強度,紫外線
担当:高沢