2016年4月19日火曜日

細胞の分子生物学 3章 タンパク質 第1~2節

担当:天満
参加者:9名


概要:
[1. タンパク質の形と構造]
・細胞は主に水とタンパク質でできている.従って,生命の体ことを知るためにはタンパク質に対する理解が必要.
・タンパク質は20種類のL-アミノ酸でできており,様々な3次元立体構造を持っている.
・タンパク質はあまりに膨大なので,ヒトゲノムが指令する複雑なタンパク質群の多くはまだ解明されていない.
[2. タンパク質の機能]
・タンパク質が特定の分子に結合し,それが活性になる仕組み
・タンパク質は触媒,シグナル受容体,スイッチ,モーター,小型ポンプとして機能する
・タンパク質の分子表面のコンホメーションがその分子の化学的性質を決める
・酵素の触媒活性について


議題:
全てのタンパク質は機能を持つか?
(無用なタンパク質は存在しないのか?)

■タンパク質の機能
・酵素(触媒として生化学反応を起こす)
・貯蔵・運搬(ex.ヘモグロビン)
・足場タンパク質(ex.細胞壁)

無用とは?→恩恵をもたらさないという視点

■生命にとって不都合なタンパク質
・ウイルス
・毒
・プリオン(ex.狂牛病)
・タウ(ex.アルツハイマー)
(・ガン細胞)

■あまり影響を及ぼさないタンパク質
・昔,ウイルスに侵された細胞が大した影響力を持たないためまだ残っているという,ウイルス起源のタンパク質
・とても短いタンパク質
・生まれたて(進化前)のタンパク質


まとめ:
 議題が決まった時点で,無用なタンパク質など存在しないという結論に向かうのかと予想していたが,議論が進むにつれ,タンパク質の機能とは何か,無用であるとはどう定義するか,など根本から再確認させられるようななかなか興味深い議論となった.結論としては,ほとんど体に影響を及ぼしていないという観点で,「無用な」タンパク質も存在しているという考えに落ち着いた.


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