2024年6月25日火曜日

新・大学生物の教科書 第1巻 細胞生物学 第6章 細胞:生命の機能単位

[議題] ユニポーター、シンポーター、アンチポーターがあるが、どうしてこの三種類が生じたのか?全部ユニポーターでは問題があるのか?

[結論] シンポーターの機能をユニポーターで代用しようとすると、同時に複数物質を運搬できずに細胞内での反応がうまく進まない問題やエネルギーの効率の問題が生じる。また、アンチポーターの機能をユニポーターで代用するのは、細胞内外での同時制御が必要になるため難しい。さらに、シンポーター・アンチポーター両方において、物質移動の比をユニポーターを用いて、安定して再現するのは難しい。以上のような問題があり、細胞やその機能が複雑になるに従って3種類のトランスポーターが生じた。




2024年6月19日水曜日

新・大学生物の教科書 第1巻 細胞生物学 第5章 細胞:生命の機能単位

 [議題] 共生が起こる条件は何か p308

[結論] 原核細胞が真核細胞に進化の際、コンパートメント化が起こった。その過程では食機能が発達しておらず、様々な他生物が細胞内に入り込んだ。その寄生生物が宿主にとって絶大なメリットを持ち、互いに悪影響を及ばさない場合、共生が可能になった。食機能が発達しきった今の真核細胞では共生は起こり得ない。



2024年6月11日火曜日

新・大学生物の教科書 第2巻 分子遺伝学 第13章 遺伝子発現の制御

[議題] エピジェネティック変化を人為的に操作する際、課題となるものは何か?

[結論] リプレッサーや酵素に作用する薬剤を開発することや細胞を直接操作してDNAメチル化・デメチル化を起こすことでエピジェネティック変化を人為的に操作することが可能であると考えられ、そのためには具体的な治療法を確立することが課題となる。また、実現後には、広範な遺伝子への影響の調査や高齢な場合、一細胞だけでは効果が得られない場合の治療法がさらなる課題として考えられる。



2024年6月4日火曜日

新・大学生物の教科書 第2巻 分子遺伝学 第12章 遺伝子変異と分子医学

[議題] 遺伝病の原因にもなりうるトリプレットリピートを持つのはなぜか。また、増大したトリプレットリピートを減少させるような生物の機能および治療は存在するか?

[結論] トリプレットリピートは、種の多様性をもたらし、プロモーターのシグナルとしての役割を果たす。一方、リピートの過度な増幅は、塩基のメチル化を高頻度に増大させ、FMR1遺伝子の転写を阻害してしまう。過度に増幅したトリプレットリピートが原因の病気を治療するため、リピートを短縮し正常化する研究も行われている。