担当:小舘
参加者:10名
音源:
http://www.nature.com/nature/podcast/index-2015-06-11.html
元論文:
Population genomics of Bronze Age Eurasia
Morten E. Allentoft et al.
Nature 522, 167–172 (11 June 2015) doi:10.1038/nature14507
Received 14 February 2015 Accepted 01 May 2015 Published online 10 June 2015
http://dx.doi.org/10.1038/nature14507
概要:
ユーラシア各地の古代人101人のゲノム解析。青銅器時代には、現在のアジア及びヨーロッパの人口構造形成の原因となる大規模な集団移動があった。印欧語族拡散の仮説と一致。また淡色皮膚は既に高頻度で存在したが、ラクトース耐性は稀だった。
議題:
民族間で違いがでるもの、他の哺乳類と違うもの
●乳糖耐性
大人では本来必要なくなるため、耐性を持たない(5歳ころまで)
しかし:ヨーロッパ人は大人でも耐性を持ち続ける
・SNP頻度:日本0%, アフリカ0%
→ヨーロッパ起源でそこでのみ広まった?
・[牛, ヤギ]乳と生存 ←進化圧?
↓
・乳製品の起源:
- 飲料としての乳:B.C. 9000頃 中東
- 最古のチーズ:B.C. 5500頃 ポーランド
(脂質のみで乳糖は関係ナシ、ただし酪農文化は重要かも)
- 乳を飲む文化:エジプトから
・これまでの研究:B.C. 5500頃耐性獲得
今回の研究:青銅器時代(B.C. 3000-1000)でも稀
→急速に拡散?
・飲めなくなるのは容易(どこかが壊れれば良い)
飲めるようになる変異はレア?
●まとめ
乳糖耐性ひとつ取っても分からないことが多く、謎が深まった。
0 件のコメント:
コメントを投稿