2015年10月5日月曜日

[火曜討論会2015] Nature Podcast(2015/2/12) Finch family update

担当:平田
参加者:9名

音源:
http://www.nature.com/nature/podcast/index-2015-02-12.html

元論文:

Evolution of Darwin’s finches and their beaks revealed by genome sequencing

http://www.nature.com/nature/journal/v518/n7539/full/nature14181.html


概要:
ガラパゴス諸島に生息するダーウィンフィンチについて、表現系のみで判断し作成されていたかつての系統樹を新たにゲノム配列を分析することによって更新した。


議題:
よくわからない形態をどう考えるか

▪︎よくわからない形態をもつ生物の例

 ツノゼミ








画像:wikipedia

▪︎なぜこのような形態をもっていると考えられるか
 ・ 過去に生存に有利だった形態が現在まで残っている
 ・擬態のため
 ・求愛のため(key word:性選択 例:クジャク)
 ・威嚇のため
 ・戦闘のため
 ・過剰進化をした

  →なにかしらの理由がありそうだが、あまりにも形態を変化させすぎると
   生存に不利になる可能性がある
   →平衡点があるのではないか

▪︎形態を変えるということ
 ・内臓などの器官を変える→ゲノム配を変える必要がある
   → 難しい
 ・形はパラメータを変化させるだけでよい
   → 容易に変化させることができる

▪︎選択圧が関係してくるのではないか
 ・選択圧が低い→変化しやすい
   →形態のバリエーションが増
 ・選択圧が高い→変化しにくい
   →形態のバリエーションが減
 例:深海生物
  バリエーションが多い
  深海は無光 → 光に関する形態をもつ必要性が低い
   →選択圧が低い可能性が高い
 ・選択圧の強さはゲノムを読めばわかるだろう

まとめ

・人間には理解できないような変わっていると思える形態にもなにかしらの理由があって誕生したものだと思われる。
・選択圧の強さを定量化する方法があれば変な形態が誕生する確率を求めることができるかもしれない

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