元論文http://www.nature.com/nature/journal/v526/n7572/abs/nature15535.html
担当:加賀谷
参加者:9名
概要:
国選のミレニアム開発目標(MDG)の1つのターゲットである、マラリア対策による効果をまとめた。マラリア対策として、今回は以下の3つについての効果を検討した。
1. ITN (insecticide-treated bed nets)
殺虫剤の浸透した蚊帳を使ってもらう
2. IRS (indoor residual spraying)
継続的に効果をもつ殺虫剤を屋内の壁などに散布する
3. ACT (artemisinin-based combination therapy)
マラリアの早期診断と迅速な治療を行う
本論文では、それぞれの効果量を統計情報などからモデル化して検討した。結果として、ITNがもっとも大きな効果をあげていた。
また、マラリア対策全体としても大きな効果をあげたと言える結果となった。
議題:予防と治療はどちらがいいのか?
(治療は薬の投与など)
健康に戻せるのか
・戻せるなら治療でもいい
・戻せなくても、悪くならないように維持できれば、そのうち老化に追いつく
広がりやすさを考慮
・感染症などは爆発的に広がってしまうので予防すべき
・広がりにくいならば治療でもよい?
・広がりにくいならば治療でもよい?
経済合理性を考慮
・予防 or 治療にかかる費用や時間を考慮すべき
・予防の場合もあくまで病気になる確率が下がるだけ
・病気になった場合、治療費がかかることはもちろん、経済活動も止まる
・働けないので収入が減る
例:インフルエンザ
・予防の場合
・予防接種が5000円程度
・流行の予測に基づいているので、外れることもある
・治療の場合
・診察代や薬代で5000~7000円程度
・とてもつらい
・基本的に出勤できないので、1週間くらい働けない
これらを考慮すると、予防の方が合理的にも見えるが、予防しなくてもかならずインフルエンザにかかるわけではない。
また、どうしても大切な用事がある(受験とか)の時は、少し高額でも予防をしたほうが合理的とも考えられる。
・予防の場合もあくまで病気になる確率が下がるだけ
・病気になった場合、治療費がかかることはもちろん、経済活動も止まる
・働けないので収入が減る
例:インフルエンザ
・予防の場合
・予防接種が5000円程度
・流行の予測に基づいているので、外れることもある
・治療の場合
・診察代や薬代で5000~7000円程度
・とてもつらい
・基本的に出勤できないので、1週間くらい働けない
これらを考慮すると、予防の方が合理的にも見えるが、予防しなくてもかならずインフルエンザにかかるわけではない。
また、どうしても大切な用事がある(受験とか)の時は、少し高額でも予防をしたほうが合理的とも考えられる。
究極の予防 vs 究極の治療
・究極の予防は、やる人の甘さで究極さを失う
・究極の治療は、大量に感染者がいたら医者が足りない
・医者ロボット?
・究極の予防は、やる人の甘さで究極さを失う
・究極の治療は、大量に感染者がいたら医者が足りない
・医者ロボット?
感染症ではないときは?
・生活習慣病では?
・予防にも時間やお金がかかりそう
・毎日N時間運動とか厳しい
・治療と予防のどちらが合理的か判断しにくい
まとめ:
疾病対策として、予防と治療のどちらが有利なのかを検討した。論文では、ITNという予防にあたる処置がもっとも効果があるという結果が得られたということだったが、議論を進めていくと、それぞれの戦略にそれぞれの適性があるため、経済的に合理性を保ちつつ、必要な処置を検討していくのがよいと感じた。特に感染症ではなく生活習慣病などの場合には、いろいろな考え方があって難しいところだと思った。
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