2017年2月28日火曜日

細胞の分子生物学23章 専門化した組織,幹細胞と組織の再生 第4~6節

担当 :平田
参加者:7名


概要
第4節 血管,リンパ管と内皮細胞
  体の細胞は血液供給が必要で,血管リンパ管が全身を巡っている.これらの管の内壁を覆う内皮細胞は発生に関わり重要である.血管の伸長は内皮細胞から突出した内皮先端細胞に先導されて行われるが,この時に別の種類の細胞やリンパ管との交差が起こらないように制御するさまざまな遺伝子が働く.

第5節 多能性幹細胞による更新ー血液細胞の形成
  血液細胞には赤血球白血球血小板の3種類が存在し,白血球はさらに顆粒球(好中球・白血球・好酸球・好塩基球)・単球・リンパ球(B細胞・T細胞)・ナチュラルキラー細胞の4種類に分類される.それぞれの血液細胞にはそれぞれの役割があるが,その全ては骨髄にある多能性造血幹細胞から作られる.また作られた血液細胞は寿命を迎えると処分されるため,血液細胞は絶えず作っては捨てられを繰り返している.

第6節 骨格筋の発生,機能調節 ,再生
  哺乳類の筋細胞には骨格筋細胞(筋肉),心筋細胞(心臓),平滑筋細胞(消化管等),筋上皮細胞(唾液分泌等)の4種類がある.骨格筋細胞は核が複数ある細胞で,筋芽細胞が融合してできる.また収束装置の成分となるたんぱく質はスプライシングによって変種群も作られ,それが遅筋と速筋の違いを生み出す.また必要となった時に筋繊維の成長を再開する筋芽細胞の能力を持った衛生細胞が骨格筋細胞にくっついている.




議論
サラブレッドは遺伝子ドーピングではないのか?


◯サラブレッドとは?遺伝子ドーピングとは?
・サラブレッド
優秀な個体もしくは品種同士を掛け合わせる.サラブレッドかどうかは血統で決まる.
現在では良いとされている.

・遺伝子ドーピング
優秀な個体を作成するために遺伝子を操作する
一般的に許可されない・理解されないことが多い.
体細胞を変化させる操作を行う.その変化が当世代のみか世代を越えるかの違いあり.
CRISPR-Cas9での操作や遺伝子導入が考えらえる.


◯サラブレッドと遺伝子ドーピングの違いは?
・サラブレッド
自然的な発生
(交配させる個体を選択する点では人為的だが)優秀な個体は確率的に誕生
非効率的である
成長してからの個体選別がなされる
時間をかけて優秀な個体を生み出すことが良いとされる

・遺伝子ドーピング
人為的な発生である
(理想的には)確実である
効率がよい
受精卵を選別する
食べ物に行うには不安がある
現状ではコストが高い(安ければ皆やる?)
技術が確立されていない

まとめ
競馬の場合はゲーム性を担保するためにゲノム編集およびゲノム解析を禁止されている可能性があり,サラブレッドを作り出す努力によって成立している
対して人や食べ物における遺伝子操作や遺伝子ドーピングは,よりセンシティブな問題である






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