議論点:必須アミノ酸を合成する経路はなぜ脊椎動物への進化の過程で失われてしまったのか
結論:必須アミノ酸を合成するエネルギーよりも、探して捕食し、吸収する方が効率的だったから
東北大学大学院 情報科学研究科 生命情報システム科学分野 木下賢吾研究室のブログです。 研究室での出来事などについての記事を公開していく予定です。。
担当:大林 (参加7名)
議論点:フグはいかにして余分なDNAを排除したのか。また、ヒトのDNAの無駄な部分を排除することにメリットはあるのか。
結論:余分なDNAは進化可能性と関係する。環境によって進化可能性の重要度が異なる。
[議題]細胞膜自体の機械的強度を高めるのではなく、皮層の細胞骨格によって機械的強度を高めたのはなぜか
[結論]細胞膜と細胞骨格には違う役割・特徴があり、細胞膜の機械的強度で足りない分を細胞骨格で補強している
議題:コレステロールが脂質と比べて迅速にフリップフロップを行える理由(p.570, 6行目)
結論:仕組みとしては頭尾の極性の小ささによりフリップフロップは脂質よりも容易であること,目的としては脂質二重層内外の制御の多様性を大きくすることからコレステロールが脂質と比べて迅速にフリップフロップを行える.詳細は以下.
仕組みの側面:コレステロールの頭部が比較的小さいことで頭尾の極性が小さくなり,フリップフロップが容易になるため.
目的の側面:(逆説的ではあるが)脂質二重層の内外において脂質は不均一に分布することに対して,コレステロールは均一に分布することで,多様な制御を実現できるため.