2014年4月22日火曜日

[MBC2014] 1-3: 真核生物の遺伝情報

担当:小舘
参加者:10名

節の概要:
真核細胞のつくり、原核生物のゲノムとの違いについて述べている。

議論点:
捕食・被食関係はどのように生まれるか
 -真核細胞の起源は捕食者であろうという話に関連して

●エネルギー変換機構
 -できる前
  ・化学合成
  ・自分で生む
  ・糖や生物の破片など周りの物質を取り込む
(↓比較的小さな分子から、個体の大きさまで処理可能になった?)
 -できた後
  ・近づいた同士で(たまたま)勝った方が取り込んで大きくなっていった
   (大きい方が有利だった?)
  ・細胞そのものの栄養効率の良さ、美味しさを知った

●どう定着したか
 -一旦捕食・被食関係ができてしまったら、それを変えるよりも
  その関係の中で対策をした方が生存しやすかった?
 -原核生物は膜がないのでそもそも捕食者になれなかったのでは?

●共食い防止機構
 -「自分は味方である」という物質を出している?
  ・それを(逆に)利用した生存戦略は?
 -飢餓からか、生存のための意図的行為か

2014年4月21日月曜日

[MBC2014] 1-2: ゲノムの多様性と生物の系統樹

担当:寺嶋
参加者:10名

節の概要:
エネルギーの変換機構やゲノム情報による分類とその解析方法。

議論点:
地球化学エネルギー(熱)を使う生物と,太陽エネルギー(光)を使う生物の体制が同じである利点・欠点
◯もっと最適なシステムがあるのではないか
 -エネルギー源の違う生物
  ・光合成をする生物
  ・化学合成をする微生物
 →それぞれの変換効率はどのくらいなのだろうか
 -生物では使えないエネルギー源もある
  -使えない理由
   -恒常的にない
   -貯蔵できない
  -電気
  →神経の伝達を邪魔しないシステムやサイズを小さくして寄生すれば可能かもしれない
  -核融合
   -宇宙のどこかにはいるかも
   -エネルギーが小さいものなら獲得可能
 -深海生物は新たなシステムを持っている可能性がある
  -深海の条件
   -水圧が高い
   -光が届かない
  -生産条件が全く異なる
  -厳しい条件によって多様性が上がっているのかもしれない
 -一次エネルギーの生産と消費をどちらも行うハイブリッドな生物
  -今の状態が最適なので作る必要が無いのだろうか

2014年4月15日火曜日

[MBC2014] 1-1: 地球上の細胞が共有する特徴

担当:大林
参加者:10名

節の概要:
セントラルドグマに沿った情報と物質代謝の関係性という,生物普遍のシステムについて述べている.

議論点:
動物の行動は、どのようにゲノムに記されているか.
 ▷ 後天的に学習する方法
  - 自分の体験から学ぶ
  - 親から学ぶ
  - 昆虫には痛覚がないらしい
   > 学習できないので行動はゲノムに書かれている
 ▷ 先天的に書かれている情報は何か?
  - 具体的な行動ルールではなく,基本的なこと(生命の危機に関する情報の取り扱い)がゲノムに書かれている.
  - 一部の細胞の破壊されると「痛み」情報として全身に(特に脳に)伝達される.
  - 未知の対象を恐れるという基本ルールはあるか?
   > 無い可能性が高い
  - 火を恐れるという基本ルールはあるか? 
   > 熱による細胞ダメージから後天的に学ぶ
 ▷ 学習のレベル
  - 虫:学習しない
  - 魚:学習する
  - 鳥:先輩から学ぶ(飛び方,鳴き方:習得時間の短縮)
  - 猿:先輩から学ぶ(道具の使い方:ゲノムと独立性が高い.文化)