2013年11月29日金曜日

Nature Podcast 11/19(後半):Brain decoding

担 当:寺嶋
教科書:Nature Podcast(10月24日分)
参加者:7名

要旨:
映像を見ている時の脳の活動パターンを収集し、脳のパターンから見ているものがなんであるかタグ付けをする試みについて。将来的には、思想や夢なども復元出来るようになるかもしれないが、そのことには社会的または倫理的問題が存在する。

議論点:
「他の生物の感覚を体験することは可能だろうか」

-ヒト以外の生物の感覚
 -チンパンジーとか
 -エラ呼吸
  -魚類よりは両生類?
 -イルカ
  -超音波等をどう処理するか
  -例:イヌの嗅覚等
 →高度にコミニュケーションする動物じゃないと無理そう
 -イヌは飼い主の声にしか反応しない
  -言葉を切り離して考えていない?
   -例:靴を見分ける
  →食物のようなイヌにとって身近なものなら、エサという概念はありそう

-ヒトとヒト間の体験の共有
 -需要はありそう
  -例:芸術作品を作った人の気持ちがわかる等
 -磁気で刺激を与えて指を動かす事は出来る
  -それは指を動かす部位がわかっているから
   -では、人により神経のつながり方が違う記憶についてはどうのなるのか
 -個人差の生じる原因
  -認識の差
   -感じている事の差
   -後天的
   -神経回路の構成
    -例:腫瘍の手術により脳の一部を失った人が他の部分の機能を使う
  -活動パターンの差
   -感じている事の差以外の情報による差
   -ノイズ
   -先天的
   -処理の場所
    -例:耳の聞こえない人が音を知覚する部分がなくなって音が分からない
 -記憶のデータベース化
  -万人が理解できる
  -他の人でも呼び起こせそうな部分のみ

-この技術の必要性
 -本では駄目なのだろうか
 →多分同じようなものになる
 -言葉に落とす努力を代行
 -言葉にする事で抜け落ちる情報を拾う

その他の議論点:
・商業利用にはどんなものが考えられるだろうか
・細胞だけで体の制御をする場合どこまで出来るのだろうか
・同じ活動パターンを再現する事により、実際に体験する事が可能になるだろうか
・ヒトは視覚情報を理解する時に見た目だけでなく、動き等も考慮に入れているが、その脳のパターンをどのように理解するか
・お互いのデータを収集できるようになった時のプライバシーの問題はどうなるのか

まとめ:
今回は脳の活動パターンを収集してコンピューターに処理させる事で、将来的には思想や感覚を共有できるようになるかもしれないという話でした。議論では、他の生物の話題からそもそもヒトとヒトとの間での共有も一部でしかできなさそうである、というところに落ち着き、体験を丸ごと共有するというよりは、コミュニケーションの補助ツールとなりそうであるという結論になりました。

2013年11月26日火曜日

Nature Podcast 1


Human Molecular Biologyを読み終え,今週(11/12)からNature Podcastを聞いて内容について話し合うセミナーを開始します.

今回のトピックはがんのゲノム解析と古生物学です.(担当:城田)

トピック1 がんの比較

 

内容

がんを種類によって別の種と考えて比較することはがんのより深い理解につながる.ここでは,The Cancer Genome Atlasプロジェクトによるの成果について紹介されている.彼らは12の異なるがんのゲノムを解析することで,130の有意に変異が生じる遺伝子を同定した.また,クロマチンによる調節,全ゲノム重複,変異シグネチャなどの切り口からの他のグループの研究も盛んであり,
これらの基礎研究への応用も期待される

議論点(人数)


・変異はいろいろな原因でできるが,戻すことはできないか?
・がんのシークエンシングの限界はどこにあるのか?
・ドライバー変異の特徴は?
・がんの予防には何をやるのか?
・がんのゲノムは外科治療にどのような影響があるのか?(1)
・テイラーメード医療にはどんな情報が役立つか(3)

「テイラーメード医療にはどんな情報が役立つか」


まだ罹患していない人を対象としたゲノム情報を用いたがんのリスク診断(がんになりやすいかどうか)はゲノム情報から可能である
今のリスク診断はGWASなどがんと正常を比較しているが、このような基礎研究を通じてがんの発生メカニズムから探せるのではないかという意見が出た.

がんの治療について遺伝子変異、クロマチン構造の変化などどの段階で変化が起こったかで治療が決まるのか、遺伝子ごとに治療が決まるのか?という疑問については,変異の種類よりも遺伝子の方が影響は大きそうだという意見が出た.

がんの診断については,組織を手術などでとってくるのは侵襲が大きいので,血液・尿・唾液などのサンプルからがんが分かれば有用である

まとめ

がんの診断や治療におけるテイラーメード医療のために,個人ゲノム解析やがん組織のゲノム解析は有用な情報となりそうである.しかし,具体的な治療にどのように役立つか,という点については理解があいまいであることが分かった.

トピック2 古代の神経


内容


中国南西部から見つかった化石から保存状態のよい神経組織が発見された.X線によるスキャンでほとんど完全な中枢神経系を復元でき,これによりFuxianhuiaがMandiblulaに位置付けられることが分かった.

議論点(人数)

・見た目似ているだけで進化上同じと結論づけてよいのか?
・鋏角亜門と大顎亜門はなぜ分岐したのか?
・カンブリア紀に生物の種が見られた原因(1)
・昔の生物を復元できないか?(2)
・体の形があまり変わらない生き物絵神経の形が変わらないのはなぜ?
・化石からゲノムが分かる日は来るか?(3)

「化石からゲノムが分かる日が来るか?」


神経・骨格から子孫が分かるのでそこからゲノムを復元できないか?化石からゲノムを読めるか?
今の状況では壊れて読めない.680万年前でDNA消失するらしい(ソースは?)
化石の骨の中に核があってPCRできれば可能かもしれない。南極の中では長く保存されるかもしれない?

絶滅しそうな生物(トキなど)のゲノムは読んでいるのか?
資料は保存していると思われる.

深海などに大昔の生物が生きていればゲノムを補完するのに使えないか?

まとめ

 

古生物学はあまり当研究室になじみがないので,結果として議論は古代の生物のゲノム解析という方向に向かっていった.
化石の中にDNAサンプルが含まれているかどうかが分かれ目となりそうである.

2013年11月11日月曜日

2013ラボ合宿@秋保

11/9,10の一泊二日で、秋保の木の家にいってきました。
ラボを出発して40分、もう着きました!!!ちかっ


















今回宿泊するのは、最大24人も宿泊できる2階建てのコテージ!!
2階から下を眺めることも出来ます。

2階から眺めるM1,M2の方々
















到着して落ち着いてから、合宿恒例のプレゼン大会が始まりましたー。プレゼンの順番は指名順です。

中村さんによる、"ビールうまいよ"プレゼン
















こうへいさんによるプレゼン。アナログゲームについて















半分ほど終えてから、夕食タイム。豪華な鉄板焼きです!
途中で木下先生も合流しました!


食べ終わった後..














時々、こんな場面(↓)も。カメムシ退治の最中です。

カメムシはどこだー

















お風呂に入った後は、またプレゼン大会の続き。

岡村さんによるプレゼン














プレゼン終了後は、駅伝大会の監督引き継ぎ式。去年監督の伊藤さんから、斎藤さんへ。














すべての予定終了後は、深夜三時までこんな感じでボードゲームを楽しんでました。
個人的にはBlokusが一番面白かったです。
















二日目  起床 AM 8:00




二日目は秋保大滝を見に行きましたー


無茶する方々



 そのあとは、天守閣自然公園に戻って足湯を楽しんだり、温泉に入ったりして、おそばを食べました。

















個人的には、すごく楽しめました。

来年の幹事へ
宿は早く押さえた方がよろしいですよ

おーわり
文責:南谷
写真提供:大林先生、水谷