2012年11月29日木曜日

MBCセミナー 6-2:RNAからタンパク質へ


担当:村上
参加者9

節の概要
細胞がmRNA分子のもつ情報を正確にタンパク質分子へ変換(翻訳)する必要がり,これを精度よく行うためにtRNA合成酵素や伸長因子,様々な品質管理機構が働いていることが示されている.さらに異常なタンパク質が凝集体を形成するのを防ぐための,ユビキチン結合機構やプロテアソームによるタンパク質分解などの巧妙な仕組みがあることが示されている.

議論した点:
1. 開始コドンが1つ,終止コドンが3つあるのはなぜか
• 精度よく終止コドンを見つけるためではないか
• フレームシフト(読み枠のずれ)などにより終止コドンが読み飛ばされないためではないか
• 3つのうち1つに変異が起きても大丈夫だからではないか
• 品質管理機構の一つと考えられるのではないか
→ 各アミノ酸のコドンの数とタンパク質配列のアミノ酸の出現頻度には相関があるのか?
• AUGコドンは唯一メチオニン(M)を運ぶが,確かにメチオニンは比較的に出現頻度が少ないかも

2. 細菌のアミノアシルtRNA合成酵素はなぜ誤ってから編集するのか
• 無駄なエネルギーを使っているのではないか
細菌では合成酵素が20種類以下で,同じ合成酵素を複数のアミノ酸をどうやって担当しているのか
 2種類以上のコドンと対合できるtRNA分子(3番目はゆらぎのある位置)を,細菌の合成酵素はどのようにして結合しているのか
• その結合ポケットの構造や電荷はどうなっているのか

他の議論点:
 ミトコンドリアで遺伝暗号が違う利点はあるのか
• DNAにナンセンス変異があるとそのRNAは一生分解され続けるのか
• なぜAUGが開始コドンなのか
• リボソームはどう進化したのか
• 原核生物の翻訳はなぜ早いのか
• 遺伝暗号がほぼすべての生物で保存されているのはなぜか

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