2014年12月11日木曜日

[MBC2014] Nature Podcast(2014/07/10) Cell stress

担当:水谷
参加者 :7名

概要:STAP細胞に関する捏造が明らかになったことで査読方法の問題点が浮き彫りになった.このことから本稿ではSTAP細胞を例にしてその問題点を整理し,改善方法を検討した.

挙がった議題:
・論文査読の自動化・効率化
・生物学における絶対的な存在の否定
・研究発表方法は論文誌が最適なのか
・遺伝子以外のリプログラミング方法
・実験や研究そのものの自動化の可能性について

議論:生物学における絶対的な存在の否定

・数学の証明みたいにできないか
  - 数学の場合は基本的に背理法であり,仮定の設定が必要
  → そもそも生物では仮定ができない
  → ”今持っている知識が完全である”という仮定ぐらい
  - あるタンパク質により生物が壊滅するかどうかがわかればよい?

・生物学における公理は
 - セントラルドグマ(例外も存在する)
 → 公理は難しいので,ロジックを検証する

・ロジック検証について
 - ギガサイエンス
  □ データおよびそれを解析するプログラムを一つのパッケージに纏めて
    発行するジャーナル
   → データから結論までの再現性を証明できる
 - 30年後の生物学会
  □ 実験が自動化され,人間はそのプログラムを書くという時代になるはず
  □ コントロールを自動的に庵別(現状は査読者依存)
  □ 自動化が出来れば,paperに書かれるものは著者の理想とか?

 - 再現性や査読方法について
  □ シークエンスの再現性は高い→デジタルだから
  □ デジタルではないものにはばらつきが存在
   →環境条件だけでも統一できないか
    予備実験を別の業者が行い,再現性を検証
    □ 査読者は著者が誰であるかがを気にしてしまうので,
   著者の匿名化をして査読を行うべき
   (すでに情報分野では行われていて,生物学の分野では行われていない) 

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