2017年4月12日水曜日
大学生物学の教科書 2章 ダイナミックな細胞膜
担当:栗本
参加者:7名
概要
2.1 生体膜には脂質、タンパク質、糖質が使われており、膜はこれらに依存して独自の機能に適した構造を持っている。
2.2 細胞は同一の機能を果たす組織を形成するが、これは細胞認識と細胞接着という細胞膜の作用によって実現される。
2.3 生体膜には選択的透過性という機能があり、小分子は単純拡散で、アミノ酸や糖質などは膜タンパク質による促進拡散で膜を通過する。これらは受動輸送である。
2.4 能動輸送には単輸送体、共輸送体、対向輸送体という3つの膜タンパク質によって行われる。
2.5 大きい分子を細胞に取り込む過程をエンドサイトーシス、細胞外に移動させる過程をエキソサイトーシスと呼ぶ。
2.6 膜にはこの他にエネルギー変換に重要な役割を果たしたり、情報を処理する機能などがある。
議論点
リン脂質が膜の基盤になった理由
他に膜になり得そうなもの
○ 糖脂質
→ あり得るけどリンが豊富にある環境ならばリンの方が簡単
(糖を作らなくていいため)
○ アルコール
→ 古細菌のエーテル脂質に近いため、あり得る
初期の環境にアルコールが少なかった?
○ 疎水性・親水性の両方を持ったタンパク質
→ 合成が大変そう
大きすぎる(形がダメそう)
○ 糖鎖
→ OHが多そう
親水部と疎水部が細胞膜の表面方向に広がる形になりそうなので
大きい分子を通しそう and 膜が薄くなってしまう
まとめ
リン脂質でないもので、膜に使えそうなものは糖脂質やアルコールなどがあったが、どちらも生成するのが大変だったりするなど、リンがあるのならばわざわざ使うまでもないようなものであった。あとは、生体膜ができた時のその生物のまわりの環境によるのではないだろうか。
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