【議題】もし人間が南西オーストラリアに窒素(肥料など)を過剰に供給したらどうなるか
【結論】窒素が増えるとイネ科の植物が入ってきた場合に山火事のサイクルが早くなり、在来植物は成長速度が追いつかず、外来植物が生き残って生態系が変わる可能性が高い。
東北大学大学院 情報科学研究科 生命情報システム科学分野 木下賢吾研究室のブログです。 研究室での出来事などについての記事を公開していく予定です。。
【議題】もし人間が南西オーストラリアに窒素(肥料など)を過剰に供給したらどうなるか
【結論】窒素が増えるとイネ科の植物が入ってきた場合に山火事のサイクルが早くなり、在来植物は成長速度が追いつかず、外来植物が生き残って生態系が変わる可能性が高い。
【議題】環境依存の生命の進化を考えた時、知的生命はどのようにしてそれに向き合っていくべきか。
【議題】 未知の病原体のヒトへの感染リスクをどのように評価できるか。また、その知見をどのように活用するか。
【結論】未知のウイルスへの感染リスクは、系統樹解析により推定できるが、既知のウイルスの情報に依存していることに加え、実際にヒトへ感染するかは実験的検証が必要であるという問題がある。そこで、AI解析や構造予測などの他の手法を組み合わせて評価し、接触率や重症度なども考慮して総合的にリスク評価を行うことが重要となる。また、このようなリスク評価による知見を用いて、感染リスクの高いウイルスに優先的に対策を講じることが求められる。
【議題】ヒトも、高温に耐えることができる遺伝子型を持つことで、地球温暖化に対応することができるのだろうか。また、それは実現可能なのだろうか。
【結論】HPSの活性化や、発汗に関わる遺伝子を調整することである程度は地球温暖化にも対応できそう。コリアスチョウのような特定の生物における酵素をヒトに取り込んでも、同じように酵素が働かないため、高温に対する耐性は上げることは期待できない。
【結論】成長が個体の一生を通して続くか、途中で止まるかの違いは、生物がどのように体温と代謝を制御しているかによる。
恒温動物では性ホルモンが成長を止める一方、変温動物や植物は環境要因に応じて成長を続ける。
➡ この違いは、生物が進化の過程で獲得した成長戦略の多様性を示している。