【議題】組換えDNA技術の医療応用は、どこまで許されるべきか?
【結論】
組換えDNA技術の医療応用として医薬品開発と遺伝子治療があり、ある程度実用化されている一方で、ゲノム編集技術と生殖細胞の遺伝子治療は技術的・倫理的課題があり臨床での医療応用は実用化されていない。将来技術的安全性が認められた場合、体細胞の編集は実現しそうだが、生殖細胞の改変は遺伝的多様性の問題や責任問題などの課題がある。
東北大学大学院 情報科学研究科 生命情報システム科学分野 木下賢吾研究室のブログです。 研究室での出来事などについての記事を公開していく予定です。。
【議題】組換えDNA技術の医療応用は、どこまで許されるべきか?
【結論】
組換えDNA技術の医療応用として医薬品開発と遺伝子治療があり、ある程度実用化されている一方で、ゲノム編集技術と生殖細胞の遺伝子治療は技術的・倫理的課題があり臨床での医療応用は実用化されていない。将来技術的安全性が認められた場合、体細胞の編集は実現しそうだが、生殖細胞の改変は遺伝的多様性の問題や責任問題などの課題がある。
【議題】精密医療における環境データはどんな問題を含んでいるか? また、それを改善するには何が必要か?
【結論】
医療における環境データは、恒常的ではないこと、データの収集にバイアスがかかってしまうことが問題点として挙げられる。特に、精密医療においては、遺伝子データに比べて根拠が弱く、データ間の相互作用を評価するのが難しいことが問題である。
現時点で完璧な解決は難しいが、環境要因が大きい疾患に対しては、環境データが重要であるため、環境データを客観的なデータにすることで医師の意思決定に役立てることができ、議題の解決に役立つと考えられる。
【議題】FACE実験の知見をどのように活用できるか。
【結論】FACE実験の知見は、将来の食料生産や植生管理に活かせるが、CO₂濃度だけで判断せず、温度、水分、窒素栄養などを含めて総合的に活用すべきである。
【議題】短距離走と長距離走ではどの代謝経路が重要か
【結論】短距離走では、即座にエネルギーを取り出す必要があるため、クレアチンリン酸が十分な量貯蔵されていることや、速筋が発達していることが重要である。長距離走では、有酸素系が最も働くため、ミトコンドリア含有量の多い遅筋の発達が重要である。グリコーゲンをたくさん摂取するなどがいい準備として考えられる。
【議題】酵素機能を持つRNAが存在することの利点を考える。
【結論】現代ではタンパク質酵素の方が優れており、RNA酵素の利点はあまり感じられなかった。
ただ、生命の起源や進化の過程を考える上では重要な存在だと思う。
【議題】ゲノムが同じで染色体数が多い個体と少ない個体のメリットデメリットを考える
【結論】ゲノム長が一定で染色体数が少ないときに起こり得ることを挙げ、種の生存に対してのメリットとデメリットに分類した。デメリットの方が多く挙げられたが、染色体数が多い場合にはトリソミー疾患が増加するなどの問題点が指摘された。