2014年7月8日火曜日

[MBC2014] 6−2,6−3:RNAからタンパク質へ RNA世界と生命の起源

担当:佐藤
参加者:9名

節の概要
RNAによるタンパク合成の仕組みとRNAワールドについて

議論点
開始コドンはなぜAUGのみなのか

・生物の開始コドン
 細菌・ウイルス・・・開始コドン複数
           環境の変化に柔軟に対応するため?
 真核生物   ・・・基本ファーストAUG
 原核生物   ・・・開始コドンの上流に見られる共通配列(SD配列)が強く影響する

・開始コドンの起源
 初期の生物に開始コドンはあったのだろうか?
  ーRNAワールドにおいてはなかっただろう(触媒作用も有していたため)
  ータンパク合成指令の能力を獲得したあたりから出現したのではないか

・開始コドンが1つの理由
  tRNAの量的な理由ではないため

  終止コドンが3つである理由
   ー終止コドン同士のバックアップのため
  開始コドンが複数あると無秩序にタンパク合成が成されてしまう
                ↓
    開始コドンと終止コドンの量的バランスの有力な理由

・開始コドンがトリプレットである理由
 RNA読み取り機構が3つずつであるから4つや5つだと新しい機構が必要で非効率なため

・開始コドンがメチオニンと共通する暗号である理由
  ◯N末端が共通であると正規に合成されたタンパクだと判別できるため
  ◯ペプチド鎖をつなげる上で始まりがアミノ酸である必要があるため


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