2015年6月17日水曜日

[火曜討論会2015]大学生物の教科書 25章 生物種間相互作用の生態学的・進化論的意義

担当田河
参加者9名


概要
・ある生物種は他の生物種と相互作用をもたらしている場合がよくあり、その相互作用がどんなものか知ることによって位置個体あたりの成長率を予想したりすることが可能である
・種間相互作用は大きく分けて競合(ー/ー)、消費者一資源(+/一)、相利共生(+/+)、片利共生(+ /0)、片害共生(ー/0)の5種類が存在するが、それぞれの境界線はいつも明らかというわけではなく、ほとんどの相互作用は有益な面と有害な面を併せ持っている
・消費者の種と資源となる種は互いにそれぞれの種を繁栄させるために進化論的軍拡競争を行い続けている


議論:共生が成立し継続する条件


現在共生している種は何があるか
  • ハキリアリとキノコ
  • 動物と腸内菌
  • ヤドカリとイソギンチャク
  • クマノミとイソギンチャク
  • 掃除魚と魚
共通点として片方は自力で移動することができないことが多い、食物のやりとりを行うことで矯正している点等が挙げられる
→もし進化等で動けるようになったら共生する必要がなくなる?
これらの共生が生じた原点はどこにあるのだろうか?
→たまたまパートナーを見つけてそれから共生が始まった例がある(ハキリアリとキノコ)

これによりある個体の経験から共生が始まる可能性があることがわかる
その場合もさらに良い共生種を見つけた場合はそれまでの種と共生する必要が無くなりそう

その他親から教わったりDNAによってプログラムされている可能性も考えられる


家畜やペットは人間と共生しているのか
種的に言えば互いの繁栄のために共生しているとも言えそう
家畜側が人間の都合よく最適化されすぎていることは自然界の共生とはかけ離れている
→対等な関係性ではないが、共生であると言えなくはなさそう

 

まとめ:

  • 共生が成立する条件として、過去の経験や流行、DNAによる先天的なもの等が挙げられたが、この中でも特に過去の経験から共生が始まったという説が実際の種で起こっているものだということがわかった
  •  共生が継続する条件として、まずその逆の共生が続かなくなる条件を考えると以前共生していた種よりもさらに都合の良い種を見つけた場合や、自らが進化して矯正する必要がなくなった場合等が挙げられた。よってこれらが起こらない場合は共生が継続すると考えられる



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