2017年1月4日水曜日

細胞の分子生物学 21章 有性生殖:減数分裂,生殖細胞,受精 第1〜6節

担当:天満
参加者:8名

概要:
自然界で性は絶対必要というわけではなく、無性生殖を行う生物として単細胞生物や、地下茎・菌類などの植物、ヒドラ・イソギンチャクなどの動物がいる。
無性生殖:簡単に子孫を残せるが、子孫の遺伝子は親と同じ
有性生殖:2個体のゲノムが混ざり合う ← 利点があるはず!
[1. 有性生殖とは]
・両親それぞれから染色体を1組ずつ受け継ぎ、細胞が染色体を2組もつ
・二倍体生物で行われる
・一倍体(配偶子):有性生殖の担い手として特化した細胞
・一倍体は「減数分裂」によって生み出される
・高等な真核生物では一倍体の期間は非常に短い
・減数分裂が遺伝的多様性を生む
・有性生殖の利点は大きく2つ
 ①予測不能な環境の変化に適応できる可能性
 ②選別により、より「良い」遺伝子が残る
[2. 減数分裂]
一倍体の生殖細胞ができる際に染色体が正確に半分に分かれる特殊な分裂
・配偶子は2回の特別な細胞分裂で生じる
・減数分裂でよく間違いが起こる
・交差が遺伝子の再編成を促進する
・哺乳類のオスとメスでは減数分裂の制御の仕方が異なる
[3. 哺乳類の始原生殖細胞と決定性]
・哺乳類の始原生殖細胞が生じ性が決まる
・性決定後に始原生殖細胞が精子か卵になるか指令を受ける
・初期の胚で少数の細胞が近くの細胞からシグナルにより生殖細胞になる
[4. 卵]
いったん活性化すると何日あるいは何週間という時間で新しい完全な個体が生じるという点で、かなり特殊な細胞
・卵はそれだけで発生できるよう高度に専門化している
・卵の形成は段階を追って進行する
[5. 精子]
父方の遺伝子を伝えることに徹して、運動効率を高めている
・哺乳類の精巣は絶えず精子を生産している
・精子は多核細胞として発生する
[6. 受精]
放出された卵と精子は出会って融合し受精しない限りすぐ死ぬ
・射精された精子は雌の生殖管で受精能力を得る
・精子と卵の融合の仕組みはまだよくわかっていない


議題:
適応力とは?

■そもそも適応とは?
環境の変化に合わせて生き延びる。
または、環境の変化によって自身の生命は脅かされるとしても種としては生き延びるようにする。

■適応力と個体差
・生き残る・子孫を残すという観点で「個体差」が存在
 →子孫の個体数が多いほど適応力が高い
・健康で強健な身体や子孫を残し易い身体を持つ個体ほど種の中で必要とされる
 →人間:イケメン、マッチョ、美女...etc
 →動物:クジャク、ライオン...etc

■適応力の変化
・時代の変化とともに求められる個体の特徴・能力が変化
・イケメンがモテるのではなく、モテる人々の特徴を持つ人がイケメン(?)
・時代の中での美人の定義の変化
・昔:戦闘能力 → 今:コミュ力 (?)

考察:
そもそも生物の生存目的とは何かと考えると、おそらく子孫繁栄であろう。
適応力とは地球の環境の変化にも対応し、種を絶やさないようにするための能力と考えると、強健な身体を持っていたり、繁殖に適する身体を持つ個体などが適応力が高いとみなされるであろう。
原始的な時代や動物は狩猟能力や戦闘力などの身体的特徴が重要となってくるが、人間においては時代の変化とともに、容姿や人間関係に重要性が偏ってきた。
このことから適応力とは時代や環境の変化とともに変わるものだと結論付けられた。

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