元情報:http://www.nature.com/news/the-truth-about-fetal-tissue-research-1.18960
担当 :平田
参加者:7名
概要
医療サービスを提供するUSの組織Planned Parenthoodが、中絶手術で摘出した胎児の組織を研究者に提供していることが倫理問題や政治問題として議論となった胎児の組織をマウスに移植することで"humanised mice"として医薬分野の実験に用いる
2015年7月に中絶反対派組織のCenter for Medical ProgressがPPの職員との会話の様子を盗撮し、公開したことで議論が始まった
それを受けてか2015年11月に銃を持った男がPPを襲撃したことにより3人が犠牲となった事件も相まって、研究者が胎児組織を用いた研究の報告等がしずらいという張り詰めた状況となっている
議題 倫理観は時代と共に変化するか
過去に変化した倫理観や問題
・中絶に関する法律は多くの国で変化・クローン羊の誕生が議論に
その前にやられていたカエルのクローンは良かったのに羊だとダメ?
哺乳類でのクローンが可能になったことで人間でも原理的に可能だという考えが
生じたのが原因?
現在ある倫理観や問題
・CRISPER-Cas9でヒトの受精卵を遺伝子操作使用したモザイク胚はヒトではないから大丈夫という主張
・胎児組織の利用
胎児はヒトではない?
・安楽死
重要だと思われる倫理観
・ヒトかヒトじゃないかヒトじゃなかったらOKという賛成派のこじつけ vs 反対派の防壁
ヒトではないという明確な解が提示されれば反対派の防壁は崩れる?
例:羊もヒトも哺乳類だが羊とヒトは違う
・ヒトを実験に用いるのは絶対にダメ(絶対的な倫理観?)
人間とくに自分の身の安全が揺るぎそうなものは拒絶?
・意思があるかないか
脳死のヒトの臓器提供とは違い、胎児は意思がない
意思表示をする治験とは違い、実験動物には意思がない
まとめ
倫理問題にはヒトかヒトじゃないかという考え方が関わってくることが多そうだ「ヒトに手を加えるのはダメだ」というは比較的絶対的な倫理観のように思われるが、今後科学技術が発展していくに従いこの倫理観も共に変化していく可能性はないわけではないと感じた
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