2019年11月5日火曜日

細胞の分子生物学 8章 細胞, 分子, 生体システムを解析する 4~5節

担当:永井
参加者:7名

[概要]
 制限酵素による特定部位のDNA切断や、DNAのクローニング、DNA配列の解読などをはじめとするDNAの解析と操作の種々の手法、組換えDNA技術ができたことで、逆遺伝学が生まれた。
 変異体から遺伝型を同定する古典遺伝学とは異なり、逆遺伝学は遺伝子から変異体を探る手法である。

[議論点]
多遺伝子性疾患でもタンパク質の機能がすべて分かれば、原因を特定・予測することは可能か。可能でないとすると何が必要か。

[定義・前提]
・環境要因はなるべく切り離し、遺伝要因で考える
・原因の特定は、どの遺伝子かの同定とする

[タンパク質の機能]
・相互作用、ネットワーク
・ダイナミクス
・どの分子に作用するか
・タンパク質の状態遷移  など

[具体例]
多遺伝子性疾患 = 糖尿病
症状 = 尿の量が増える

細胞→組織→器官→個体、と同じような具合で最下層を「タンパク質の機能」に、最上層を「多遺伝子性疾患の症状」としてボトムアップで考えていくと、設定したようなタンパク質の機能のみでは、例えば器官ごとの異なる遺伝子発現機構の情報は得られなそう

[まとめ]
 多遺伝子性疾患は複数の要因が複数のレイヤーで連なって発生すると考えられ、タンパク質の機能のみから多遺伝子性疾患の症状を特定するのは難しそう。

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