2020年6月16日火曜日

細胞の分子生物学 5章(後半) DNAの複製、修復、組換え

担当:髙橋宏

参加者:6名

[議論点]
生物によって主要なトランスポゾンが異なるのには理由があるのか

1.なぜヒトは非レトロウイルス型がアクティブなのか
・ウイルスの機構が他2つのタイプと似ている
 →ヒトは密集することが多くウイルスに対する防衛機構を備えたい
  →非レトロウイルス型のみをアクティブに
   →ウイルスが活性しにくくなる
・トランスポターゼが使えなくなっても他のトランスポターゼが使えるから

2.なぜヒトは他2つのタイプがアクティブではないのか
・DNA型は切り貼り式転移機構
 →変異の危険性up
・DNA型は2500~3500万年前まではアクティブ
 →変異する必要がなくなったため非活性化

3.なぜマウスではいまだに非レトロウイルス型以外の2つもアクティブなのか
変異しても問題がないから
ヒトと比べると...
 ・寿命が短い
  →変異の蓄積が少なくいため、それによる死亡率が低い
 ・子供の数が多い
  →何匹かが変異しても種が絶滅するリスクが低い
 ・テロメア―ゼが活性しつづける
  →変異による病気(がんなど)にかからない

結論:
各種のトランスポゾンを調整することで変異の確率を操作しているため、主要なトランスポゾンが種によって異なるのではないかと考えられる。

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