2020年7月7日火曜日

細胞の分子生物学 7章 遺伝子発現の調節 第1-3節

担当:高沢
参加者:6名

[議論点]
転写調節因子の単量体が識別する塩基対はなぜ極端に抑えられているのか

1. 転写調節因子について
・6~8塩基対を識別(p375)
・完全一致でなくても結合する(p375)
・二量体になることで偶発的な適合が遥かに少なくなる(p378)

2. 認識配列長が短いことによるメリット
・短いことで参照が速くなる
・短い方が相手の形(DNA構造)の自由度が高く結合しやすい

3. 認識配列長が短いことによるデメリット
・結合の親和性や特異性が低くなる
・複数種類の単量体を作るために遺伝子数が増える
・シス配列の種類を増やすのが大変

4. 単量体の認識配列長を長くすることの問題点
・DNAの構造によっては結合しにくい
・単量体の分子量が大きくなり、合成に必要なエネルギーが増える
・多量体を複数種類作った方が認識の柔軟性が増す
 →シス配列の種類が多く組み合わせの方が効率が良い

結論:
シス配列の種類が多いため、それに適合する大きい単量体を複数用意するよりも、小さい単量体を組み合わせたほうが効率が良いと考えられる。また、シンプルな(短い)認識配列の組み合わせによって環境の変化にも柔軟に対応できる可能性がある。


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