2020年7月14日火曜日

細胞の分子生物学 7章 遺伝子発現の調節 第4-5節

担当:高橋和
参加者:6名

[議論点]
なぜゲノム刷り込みは染色体全体ではなく遺伝子ごとに目印をつけるのか

1. ゲノム刷り込みについて
    ・ゲノム刷り込みはDNAのメチル化によって起こる(p407)

        今回,以下の2点について考慮した.
        ・遺伝子ごとに印をつける(発現する/しない)
        ・染色体の一部に印をつける(認識するためだけ)

2. 遺伝子ごとに印をつける場合
    メリット
        印をつけたものがわかりやすい
        発現するものがわかりやすい
    デメリット
        コストがかかる

3. 染色体単位で処理する
    メリット
        印のコストがあまりかからない
    デメリット
        印のあるところまで検索するのが面倒
        父方母方由来かどうかはわかるが,それが発現と直結するかはわからない

4. 刷り込みが何ゆえに存在するのか
    刷り込み現象は有胎盤哺乳類に限られる
        →刷り込みがあることによる多様性
    大きな子孫を残したい雄と大きな胎児を宿したくない雌
        →効率と生存確率の対立

結論:
雄と雌の利害関係が一致しないため,遺伝子ごとのゲノム刷り込みとなったと考えられる

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